シックス・カード・チャーリー・ブラックジャック

シックス・カード・チャーリー・ブラックジャック

「――ケースケ・タナカ!!」「――ぶふっ!!?」 ふと疑問に抱いていた精霊の事を、意図も簡単に、まるでハンマーで思いっきり横から叩きつけて吹き飛ばすような言葉が突っ込んできた

 憧れの勇者を語る彼は真剣そのもの

声にも気合いが入る

 だからこそのケースケ・タナカは驚いた

思わず吹き出した

 どこからどう聞いても日本人の名前だ

「どうしたの? リリィ?」「いや、何でもない……」 しかし、この世界に自分以外にも異世界人、しかも同郷の者とは驚く

 かの田中けいすけなる者はおそらく自分の身体だろうが、俺は中身だけだ

少し、羨ましくもなる

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 ――その時、ふと昨日の夜の事を思い出す

 フェルサの事を話し終えた後、交代でシャワーを浴びることになった際に疑問に感じたことをリュッカ達に訊いていたのだ

「ねえ? 何でこの宿はお風呂がないの?」「安い宿だからじゃない?」 確かに急に取った宿だからか、結構年季の入った――いい言い方をすれば風情がある宿、悪い言い方をすればオンボロ宿である

 木造の宿は腐敗はないものの、所々足元がギシギシと音を立てる

「いや、そうじゃなくてもお風呂の浸透率が悪くないかなぁって思ったの!」「まあ、湯浴みは気持ちいいからね」「でも、王都は充実しているはずですよ」「それだよ!!」「は?」 俺はリュッカ達をビシッと指差す

 ここは王都付近の商業街ラバ

なのにも関わらずお風呂設備が整ってないというのはどういうことなのか疑問なのである

 水道は一応通っているようだが、結構冷たい

魔石の使い方も色々考えればできそうなものを

「ここは王都に一番近い街だよ! だけど浸透してない